2019/01/05 3月のライオン14巻を読んで。林田先生みたいに零くんの面倒は見れない

 

 購入して机の上に置きっぱなしで、なんやかんや10日間くらい放置してましたがやっと読みました。

ちょっと前から担任の林田先生と研究会の先輩である島田八段がお世話になっている川本家長女のあかりさんを取り合う?恋愛バトルが続いています。

どうなるのかなー?と気になる状態で、恋愛を題材にしているのに相手が読めないという良い意味でわからない展開になっています。

棋士として最前線を戦っているプロも、教え子にこれ以上ないほど慕われている先生も恋愛の前では一人の男性なんだと感じさせられます。

いやぁ、本当どうなるんでしょう?なんとなく林田先生とあかりさんがくっつくのかなって思ってますけど、島田八段に転んでもお似合いだよねって納得できちゃいそう(その場合は林田先生にも幸せになってほしい)

 

そんな林田先生はここまで零くんをこれでもかと支えてきたわけですが、そこに私は引っかかりを感じています。

というのも、零くんがプロ棋士であったり、留年していたりと他の生徒と異質な部分がある部分を差し引いても生徒に加担しすぎているという点です。

3月のライオンは人が人を支えていくという部分がとても大事にしているし、それを繊細に描いています。

それに『漫画なんだから』そんなフィクションを受け入れられないような野暮なツッコミをするのは無粋だという話ではあります。

本来は現実の先生もああいう風にありたいと思っていて教職を目指していると思うんですよ。

しかし、そう思っていても現実には不文律めいたルールが存在してそれを良しとはしていません。

あの加担の仕方を他の生徒の保護者が見たら良い顔をしないのは明白ですし、成績が良いからと言って出席云々が優遇されていると苦情が学校に来ていても不思議ではないと思っています。

なので、現実に零くんみたいな子がいた場合の対応はもう少し無難な対応に、悪くいうとドライな対応になると思います。

対応になる、というかそういう対応にならざる負えないんです。

零くん以外に何百人と生徒はいますし、その子ごとの学校生活すべてを最上のものにするのは不可能です。

もちろんすべての学校でそうなるとは言いませんが、そこまでしてくれる学校は稀で、そんなリスクは背負えないという考えになることを否定出来ないし妥当だと思います。

もう少し無難な、丸い対応になると思います。

同じ学校に子どもを通わせていればなおさらです。

じゃあ零くんに割いている労力でうちの子をもっと見てくれという話は一部の保護者から出てきます。

言い方は悪いですが、すでに社会人として(そのへんのサラリーマンよりも)稼いでいて、仮に今学校を辞めても食い扶持に困るということはないのなら、就職も何も決まっていないうちの子のこと考えてくれても良いんじゃない?って話は出ますよそりゃあ。

でも、零くんにとって高校を通い切るというのは大事な一つの目標になっていますし、それを林田先生は理解していて、なんとか零くんが納得の行く結果にしようと奮闘していました。

教師なら、できることならそうしてあげたいって思います。思うんですけどでもやっぱり今の教育現場ではまず無理です。

零くん一人に割ける労力はそんなにありませんし、保護者からの目もあります。

今の学校ってだいたい30人前後のクラスを一人の担任の先生が見ています。

その子たちが困らないよう面倒を見て且つ不満は出ずけれども人生の大事な時期に困らないようにしてあげて、他クラス他学年の授業を見て、自分が良くも知らない部活の顧問もしなきゃいけない。学校運営でやらなきゃいけないこともありますし、自分の授業研究だってあります。

どう考えてもキャパオーバーです。

それでいて土日も部活の面倒を見たり、朝早く学校に行かなきゃいけないんです。

林田先生がやってるくらい零くんの面倒を見れますか?無理でしょう。

国や県からお金もらってるんだからといえばそれでおしまいかもしれませんが、いくらなんでも酷な話だと思います。

漫画内でひなたちゃんがいじめられている話のときに心労で倒れてしまった女性の先生がいました。

ああなってしまうのも無理はない話ですし、零くんへの対応に全力になっていたら遅かれ早かれ体に返ってきますよ。

だから、現実世界で零くんみたいな子に気を遣ってあげられるよう先生サイドに余裕を作ってくれればなと3月のライオンを読む度に思ってしまいます。