2018/09/24 「遊戯王 真デュエルモンスターズ ~封印されし記憶~」のRTAがいつの間にか記録大幅更新してて驚いた話
ゲームのプレイ動画はについて、私はプレイしたことのあるゲームくらいしか基本見ないようにしています。
やったことのないゲームはいつかプレイする可能性がある以上、とりあえず触らないという方針。(たまに対人ゲームの実況動画なんか見ますが、あくまでどういうゲームなんだろうな?って確認するくらい)
基本的にはゲームの全貌を知っている(やりこみ要素を除いて、大まかなシナリオを把握している)ものが対象なのですが、幼少期にクリアできなかったゲームなんかで、自分が当時止まったところから先を知るためにというので見ることもあります。
で、それの最たる例が「遊戯王 真デュエルモンスターズ ~封印されし記憶~」です。
特典カードが
デビルゾア
ハーピィズペット竜
メタル・デビルゾア
レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン
メタル化・魔法反射装甲
と、原作の王国編終盤辺りの人気カードが付いており売上は45万本以上と中々に売れたこのゲーム。
(メタル・デビルゾアとブラックメタルドラゴンがシークレット枠になっている都合上、入手難易度が高いことでもまあまあ有名。そこそこ良い値段がする)
そんな特典カードがメインでロムはおまけの典型例であるこのゲーム、中々に狂っているんですよ。
特徴として
・効果モンスターがない
・独特の融合システム
・通常プレイで手に入るカードが貧弱
・その割にインフレ速度の早い敵
ってゲームになっています。
・効果モンスターがない
今の遊戯王ではバニラのほうが珍しいですが、当時はバニラばっかでした。
とはいえ効果モンスターがいない、というわけではなかったのですがゲームに落とし込むに辺り、このへんは撤廃。
そのため竜騎士ガイアのような融合モンスターや水魔神-スーガ のような効果モンスターも揃って通常モンスターです。
・独特の融合システム
当時の融合というとブルーアイズ3体でブルーアイズアルティメットドラゴンというように融合元の素材は決まっているものでした。
しかし、このゲームでは決まったの種族同士を組み合わせると融合カード無しで融合召喚するというシステムを持っています。
今では種族やテーマモンスターの組み合わせが揃えば融合無しでエクストラデッキから融合召喚できるというモンスターがいることを考えると、だいぶ先取りしたシステムに感じなくもないですね。
このシステムのおかげで、基本的に雷族+ドラゴン族から召喚できる双頭のサンダー・ドラゴン(攻撃力2800)が主力になります。
・通常プレイで手に入るカードが貧弱
このゲーム、シナリオだろうがフリー対戦だろうが勝つとカードを一枚もらえる仕組みになっていて、パックを買うようなシステムがないのでこれに頼っていくことになります。
ただし、このドロップには対戦内容(使用カード枚数や罠魔法の使用数)を見たランク分けがされており、これで最高ランクを取ってその中から1%くらいの確率を引くことで外部ツール(ポケットステーション)を使用しない場合の最強カードとなるメテオ・ブラック・ドラゴン(攻撃力3500)が手に入ります。
「3500もあればブルーアイズ倒せるし余裕じゃん!」って思うじゃないですか。そんなこと無いんですよこのゲーム。
・その割にインフレ速度の早い敵
ゲームシナリオ中盤くらいまでは双頭のサンダー・ドラゴンやメテオ・ブラック・ドラゴンで無双できるんですよ。
しかし、後半戦に差し掛かってくると究極完全態・グレート・モス(攻撃力3500)やゲートガーディアン(攻撃力3750)、青眼の究極竜(攻撃力4500)といったモンスターを倒す必要が出てきます。
それに加えてハーピィの羽根帚(OCG同様の魔法罠全除去)や巨大化(対象モンスターの攻撃力1000アップ)といった強力カードもバンバン使ってきます。
対応策としては先ほどの二種類のモンスターに装備カードやフィールド魔法支援でなんとか倒すことになりますが、だいぶ分の悪い運ゲーです。
さて、そんなこのゲーム、実況動画が地味に豊富でクソゲークソゲー言われながらもよくプレイされていたりします。
またRTAが結構盛んで8時間位かけての攻略(半分くらいカードドロップ狙い)なんかをよく見かけていました。
しばらく特に探していなかったんですけど、いつのまにか記録は大きく塗り替えられており、SPEEDRUN.COMの最速記録はAny%部門で1時間19分という大幅更新が7ヶ月前にされていました。
開始5分位まで見ていただくとわかるんですが、乱数調整が導入されたみたいです。
序盤に登場する大神官ヘイシーンがフリーデュエルでメテオ・ブラック・ドラゴンをドロップしてくれるキャラなんですけど
ニューゲーム→ヘイシーン戦まです進める→セーブ→本体リセット→フリーデュエル(ここでタイマースタート)→ヘイシーン選択→勝つ
という流れでメテオ・ブラック・ドラゴンを3枚入手し、その後のシナリオを一気に駆け抜けて行きます。
動画では成功したパートのみですが、きっと3連続成功するまで繰り返していたのでしょう。
数年前までは通しプレイでクリアがおぼつかない(ラスボス戦が6連戦なのだが運ゲー要素が強すぎて突破できない)ことが多くてラスボス戦でやり直しを何回も行うRTA動画を何本かみてましたが、これも無くなっており非常にスムーズでした。
勝手な感想ですが、RTAの混迷期から終焉までを眺めてきた気分でした。